ハラール（ハラル）

何処かで聞いたことありませんか？特にハラルの方は、よくテレビなどメディアにて中東関係の生活系のニュースで取り上げられるときに使用されることが多い単語なので聞いたことあるのではないでしょうか？

ハラル（ハラール）とは、イスラム教で【神様から許されている】という意味のアラビア語となります。逆に【神様から禁じられている】と言う意味の言葉が、ハラム（ハラーム）です。

ハラルはイスラム教徒（ムスリム）の生活全般に関わる考え方であり、イスラム教徒の日々の生活品やサービス提供などを全て含み、イスラム教徒にとりましては切っても切れないものとなります。

イスラム教において神様から禁じられているハラームとして有名なのが、豚肉やアルコールです。

ハラルには、神様から許されているといった意味の他にもう1つの意味があります。それは、健康的、清潔、安全、高品質、高栄養価であることです。イスラム教では生活において常に清潔を保つことや自分が摂取するのにふさわしい食べ物しか食せず、また他人にも与えません。

ハラル認証とは、ハラルであると認められた製品にマークを付与する制度です。具体的には、イスラム教が禁じているものを含まない食品等の規格を定め、原材料・製造工程・品質等を厳格に審査して適合する商品にハラルマークを表示させることとなります。

ハラル認証は宗教的な禁止事項だけでなく、食品衛生、品質管理に関する制度に適合することを求めているため、人に害を及ぼす可能性のあるもの（例：発がん性の認められて添加物など）が入っている商品は、衛生上問題のあるものとしてハラル認証を取得できません。

このことからハラル認証を取得した食品は、イスラム教徒にとって宗教上問題がなく安心して食せるもので、かつ非イスラム教徒にとっても衛生面、品質面ともに安全なものとなります。

同じようなものとしてコーシャー（Kosher）といったものもあります。これは、ユダヤ教の戒律に基づいて生産された食品のことで、イスラム教のハラル認証と非常によく似ており、ユダヤ教徒が食べても良いとされる【清浄な食品】のことを指します。

コーシャーは食品の加工方法に厳しい規定があり、定期的にラビ(宗教的指導者)による検査があり、【Kosher認証】マークは日本でいう【JASマーク】のような、商品の品質のお墨付き的な存在になっています。

コーシャがオーガニックなどと同様に認証の厳しさからアメリカでも健康志向の強い人はKosher認証の有無を高品質、安心、安全の基準にしているほど信頼の持てるものです。地球環境に配慮するなど倫理的な食品【エシカルフード （Ethical Food）】の1つとして注目され、欧米を中心にした【意識の高い系】の消費者が食品を選ぶ目安にしております。

ハラルやコーシャは共に、昨今のSDGs（持続可能な開発目標）の観点からも注目を浴びています。

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